なにも感じないんだ 月を見上げて 花を見過ごして
なにも感じないんだ
月を見上げて
花を見過ごして
あなたの横顔の美しさ
人の営み
月並みの世間話
なにも感じないんだ
美学も科学もよくわからないから
疑ってみた
痛みだけは流れて
怒りだけはドス黒く
足元に流れていた
足元を流れる川
取るに足らないバカ上司
バカ同僚
何の足しになるんだろう
飲み食いを散らかして
私服を肥やす小さな事務所の俺たち極道
所詮は小物
すべてに飽きたメフィストたちが
暴れ回ってる
所詮小物の芸術きどり
消費するしか脳がないから
怒りに値段をつけて
偉そうにできる豊かな社会だから
クソイカの家庭
家畜以下の扱い
そんななかやっていかなきゃならないんだ 自殺するやつの正直さに比べたら
嘘偽りに鶏みたいに脳なしに
生きていくのはチキンだ
なにも感じないんだ
無関心な話をきかせてくれ
花火を見上げて
夜景を見て
どこに美しさがあるのか
すべては恐怖だ
荘厳な滝
蒼穹の空
たんに怖いだけだ
ホリデーシーズン
正月にもクリスマスにも
右手に怒りを握りしめて
寒空を歩いていた