2023-03-25 人はみな港に帰る 人は皆こころの港に帰っていく錨をおろして纜ひいて港にてようやくあなたは歌う乱痴気騒ぎの居酒屋吹き出物だらけのざらついた職場から夜 ようやく中年の脂身の皮膚をなでる柔らかい初夏に揺られて港にてひとはうたう経験を離れたせまい自我から業の見せる悪夢から離れて夢を歌う夢を歌えそれはビー玉じゃない炭酸だ花畑に酔わず美女を退け歩いたひまわりは倒れていた吐き気だ