歌詞部屋

自分用poem log

人はみな港に帰る

人は皆こころの港に帰っていく
錨をおろして
纜ひいて
港にて
ようやくあなたは歌う
乱痴気騒ぎの居酒屋
吹き出物だらけのざらついた職場から
夜 ようやく中年の脂身の皮膚を
なでる柔らかい初夏に揺られて
港にて
ひとはうたう
経験を離れた
せまい自我から
業の見せる悪夢から離れて
夢を歌う
夢を歌え
それはビー玉じゃない
炭酸だ
花畑に酔わず
美女を退け
歩いた
ひまわりは倒れていた
吐き気だ